「地方中小企業への貢献」が協会の社会的使命
一般社団法人ウェブ解析士協会江尻 俊章氏
Profileプロフィール
一般社団法人ウェブ解析士協会 代表理事
2000年に株式会社環を創業。
2012年に一般社団法人ウェブ解析士協会を設立。
業界ではもっとも早い時期からアクセス解析に着目し、アクセス解析を軸にしたコンサルティングを行っている。
アクセス解析ASPサービス「アクセス刑事Pro」、「シビラ」を自社開発、運営、アクセス解析からエリアマーケティングを行う「エリアレポート」を提供している。
著書に「稼ぐホームページ損なホームページ―アクセス解析で一発判明!」(アスキー) 「繁盛するWebの秘訣『ウェブ解析入門』 ~Web担当者が知っておくべきKPIの活用と実践」(技術評論社) がある。
ウェブマーケティングの知識・スキルを習得するうえで基盤となる「ウェブ解析」。
この認定資格である「ウェブ解析士」が現在注目を集めています。
同資格を認定するウェブ解析士協会では、カリキュラムの受講者が4万5000人を突破。
2012年の設立以降その規模を拡大し続け、今やウェブマーケティングを行ううえで欠かせない資格となっています。
同協会が掲げる社会的使命、組織運営の秘けつ、そしてブランディングとはどのようなものなのか。
代表理事を務める江尻俊章氏にお話を伺いました。
協会は「ウェブ解析士の発展のため」ではない
Q.
本日は、ウェブ解析士協会の設立までの経緯やそれ以降の歩み、さらに組織運営、マーケティング、ブランディングなどについて、幅広くお伺いできればと思います。
まずは協会への理解をより深めるため、江尻代表理事のご経歴から教えてください。
まずは協会への理解をより深めるため、江尻代表理事のご経歴から教えてください。
もともとITには興味があったのですが、それより「地方の中小企業を元気にしたい」という気持ちがあり、大学卒業後はゴムのメーカーに入社して岡山でサラリーマンを始めました。
そこでのちに共同創業者となる人間と知り合い、2000年に株式会社環という会社を立ち上げたんです。
そのときから、地方中小企業がインターネットを使って事業を伸ばすためにはどういう技術が必要なのかをずっと考えていて、見つけた技術が「アクセス解析」です。
中小企業が大手企業に依存せずにすむ勝ちパターンは、ニッチなマーケットを見つけて独占していくこと。
ログデータは基本タダで使えますし、また、ホームページに来たお客様は自社に関心があるお客様ですから、そこを基に自社のビジネスを尖らせていくことが勝ちパターンではないか、と考えたわけです。
その後は中小企業向けに、ウェブアクセス解析を軸にしたコンサルティングと、そのためのソリューションとなるアクセス解析ツールを提供することで事業を伸ばしました。
ベンチャーキャピタルからも投資を受け、「ホームページ・ビルダー」や「Movable Type」などにバンドルする形で中小企業に展開していこうと上場を目指していたのですが、2005年に「Googleアナリティクス」が出て、最高級のツールが無料で使える時代が来たんです。
私たちも競合に勝つためにいろいろな機能強化をしていったのですが、予算も潤沢にあるグーグルには勝てないと思い、ソフトバンク・テクノロジーに会社を売却し、そこで2年ほどサラリーマン社長をしていました。
ただ、いざ地方の企業に行くと、Googleアナリティクスをまったく使っていないか、もしくは入れただけで見てもいない、という方がほとんど。
プロの方でも事業の成果に貢献するまではできていない方が圧倒的に多く、作っておしまい、広告も売っておしまい、という方が多かったんです。
ただ、私には中小企業を元気にすることにもっと貢献していきたい思いがありました。
そこで、とあるきっかけから、コンサルティングの経験や解析の事業への活かし方などを授業の形にしたカリキュラムを作ったんです。
どこにいても、どんな規模の企業が対象でも貢献できる、データを基にマーケティングを考えていける専門家を育てていきたいという思いから、このウェブ解析士という資格を作ってきたわけです。
そこでのちに共同創業者となる人間と知り合い、2000年に株式会社環という会社を立ち上げたんです。
そのときから、地方中小企業がインターネットを使って事業を伸ばすためにはどういう技術が必要なのかをずっと考えていて、見つけた技術が「アクセス解析」です。
中小企業が大手企業に依存せずにすむ勝ちパターンは、ニッチなマーケットを見つけて独占していくこと。
ログデータは基本タダで使えますし、また、ホームページに来たお客様は自社に関心があるお客様ですから、そこを基に自社のビジネスを尖らせていくことが勝ちパターンではないか、と考えたわけです。
その後は中小企業向けに、ウェブアクセス解析を軸にしたコンサルティングと、そのためのソリューションとなるアクセス解析ツールを提供することで事業を伸ばしました。
ベンチャーキャピタルからも投資を受け、「ホームページ・ビルダー」や「Movable Type」などにバンドルする形で中小企業に展開していこうと上場を目指していたのですが、2005年に「Googleアナリティクス」が出て、最高級のツールが無料で使える時代が来たんです。
私たちも競合に勝つためにいろいろな機能強化をしていったのですが、予算も潤沢にあるグーグルには勝てないと思い、ソフトバンク・テクノロジーに会社を売却し、そこで2年ほどサラリーマン社長をしていました。
ただ、いざ地方の企業に行くと、Googleアナリティクスをまったく使っていないか、もしくは入れただけで見てもいない、という方がほとんど。
プロの方でも事業の成果に貢献するまではできていない方が圧倒的に多く、作っておしまい、広告も売っておしまい、という方が多かったんです。
ただ、私には中小企業を元気にすることにもっと貢献していきたい思いがありました。
そこで、とあるきっかけから、コンサルティングの経験や解析の事業への活かし方などを授業の形にしたカリキュラムを作ったんです。
どこにいても、どんな規模の企業が対象でも貢献できる、データを基にマーケティングを考えていける専門家を育てていきたいという思いから、このウェブ解析士という資格を作ってきたわけです。
Q.
ウェブ解析士協会を設立した、そもそものきっかけを教えてください。
ウェブは単なる手段でしかなくて、私たちがすべきは中小企業に貢献することです。
プロフェッショナルがちゃんとコミットすることが大事。
ただ、地方の中小企業ですと、なかなかそういう専門家につながらないんです。
専門家でも、データと成果をしっかり見ながらお客様と真摯に向き合える人材がたくさんいるとは限りません。
ですから、まずはデータを見て正しい判断をして事業に貢献できるような人材を作っていく、というノウハウをしっかりと紹介すること。
そして資格制度を通して、私たちがマネジメントすることで中小企業が安心してプロに依頼できる、そういうコントロールをしていきたいという思いがありました。
私には2000年に会社を起こしたときから、「地方中小企業を活性化させたい」という思いがあったので、会員のウェブ解析士の先にいる中小企業の方々がウェブを使って成功して、大企業に依存せずに日本中、世界中に飛び出していける場を作ることが実現すべき世界です。
だからウェブ解析士の有資格者をどんな規模の企業でもマッチングして、企業が成功するための支援をしていくことが、私たちの社会的な使命だと思っています。
プロフェッショナルがちゃんとコミットすることが大事。
ただ、地方の中小企業ですと、なかなかそういう専門家につながらないんです。
専門家でも、データと成果をしっかり見ながらお客様と真摯に向き合える人材がたくさんいるとは限りません。
ですから、まずはデータを見て正しい判断をして事業に貢献できるような人材を作っていく、というノウハウをしっかりと紹介すること。
そして資格制度を通して、私たちがマネジメントすることで中小企業が安心してプロに依頼できる、そういうコントロールをしていきたいという思いがありました。
私には2000年に会社を起こしたときから、「地方中小企業を活性化させたい」という思いがあったので、会員のウェブ解析士の先にいる中小企業の方々がウェブを使って成功して、大企業に依存せずに日本中、世界中に飛び出していける場を作ることが実現すべき世界です。
だからウェブ解析士の有資格者をどんな規模の企業でもマッチングして、企業が成功するための支援をしていくことが、私たちの社会的な使命だと思っています。
Q.
最初に組織を作るときに拘ったこと、大事にしたことを教えてください。
一番大事にしていることは、「ウェブ解析士の発展のためではないですよ」ということです。
私たちの目的は、最終的に地方中小企業が事業でデジタルを利活用して、ニッチなマーケットをどんどん開拓していくこと。
そこに私たちの存在価値があります。
だから、会員のみなさん自身の満足ではない、ということは設立当初から話しています。
資格を取っておしまい、ではなく、その先にある「企業に貢献すること」に力を入れているので、それを実現するためにより多くの企業の方にウェブ解析を利用してもらい、より多くの方に成功してもらうこと。
そのためにこの協会がある、ということを組織として大事にしているんです。
私たちの目的は、最終的に地方中小企業が事業でデジタルを利活用して、ニッチなマーケットをどんどん開拓していくこと。
そこに私たちの存在価値があります。
だから、会員のみなさん自身の満足ではない、ということは設立当初から話しています。
資格を取っておしまい、ではなく、その先にある「企業に貢献すること」に力を入れているので、それを実現するためにより多くの企業の方にウェブ解析を利用してもらい、より多くの方に成功してもらうこと。
そのためにこの協会がある、ということを組織として大事にしているんです。
Q.
ウェブ解析士協会はいろいろな委員会や支部がある点も独特です。
委員会はどのように形成されるのでしょうか?
委員会はどのように形成されるのでしょうか?
まず、委員の方々が自己実現をしていく場を作りたい、という思いがベースにあります。
たとえば、資格は取っていても広告に関する仕事は経験がない人もいる。
そういう方々に、自分の実務経験を積んでいく機会を作りたい、ということが委員会の存在意義だと思っています。
メディア部だったら、広告を担当したことがない人が広告の専門家の仕事を生々しく見ることができたり、私たちの協会はデータもプラットフォームも全部オープンなので、それを見ながら解析にどう活かされるのか見たり、カリキュラムだったらテキストを書いてみたり、問題を作ってみたり、それをどう講座に落とし込んでいくのかを実際にやってみたり……。
そのように、資格を取った後に実務経験を積んでいける場を作っていきたい、と委員会を作ったんです。
基本的には挙手制ですが、ただ、「もしこういうことがやりたいのなら、この委員会の委員はどうですか?」と声をかけてみたり、あるいは別の委員会を作ってみたりもします。研究会というものもありますね。
たとえば、資格は取っていても広告に関する仕事は経験がない人もいる。
そういう方々に、自分の実務経験を積んでいく機会を作りたい、ということが委員会の存在意義だと思っています。
メディア部だったら、広告を担当したことがない人が広告の専門家の仕事を生々しく見ることができたり、私たちの協会はデータもプラットフォームも全部オープンなので、それを見ながら解析にどう活かされるのか見たり、カリキュラムだったらテキストを書いてみたり、問題を作ってみたり、それをどう講座に落とし込んでいくのかを実際にやってみたり……。
そのように、資格を取った後に実務経験を積んでいける場を作っていきたい、と委員会を作ったんです。
基本的には挙手制ですが、ただ、「もしこういうことがやりたいのなら、この委員会の委員はどうですか?」と声をかけてみたり、あるいは別の委員会を作ってみたりもします。研究会というものもありますね。
カリキュラムは毎年更新
Q.
資格について教えてください。
協会にはウェブ解析士、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターの3種類の資格があります。
構想は設立当初からあったのでしょうか。
また、カリキュラムのこだわりについても教えてください。
協会にはウェブ解析士、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターの3種類の資格があります。
構想は設立当初からあったのでしょうか。
また、カリキュラムのこだわりについても教えてください。
資格の構想は最初からありました。
カリキュラムは毎年更新しており、それを大前提として作っています。
ただ、実際は5割ぐらい変わることもあれば、1割ぐらいしか変わらないときもあるなど、ムラが激しいですね。
たまに私が「これじゃだめだ」と全部変えてしまうこともあります。
やはり「ウェブ解析」と言っている以上、社会や技術的なトレンドの変化はちゃんとキャッチアップしておくことが最低限、担保すべきと思っているので。
私たちマーケターがトレンドから逃げてしまったら、もうそれはマーケターではないと思います。
だからどんどんカリキュラムが広がっていきます(笑)。
テキストも、当初約150ページだったものが今では450ページになっているので、厚さは3倍になっていますね。
カリキュラムは毎年更新しており、それを大前提として作っています。
ただ、実際は5割ぐらい変わることもあれば、1割ぐらいしか変わらないときもあるなど、ムラが激しいですね。
たまに私が「これじゃだめだ」と全部変えてしまうこともあります。
やはり「ウェブ解析」と言っている以上、社会や技術的なトレンドの変化はちゃんとキャッチアップしておくことが最低限、担保すべきと思っているので。
私たちマーケターがトレンドから逃げてしまったら、もうそれはマーケターではないと思います。
だからどんどんカリキュラムが広がっていきます(笑)。
テキストも、当初約150ページだったものが今では450ページになっているので、厚さは3倍になっていますね。
Q.
現在の受講者数や、設立以降の資格者の増え方についても教えてください。
現在、受講者は約4万5000人。
毎年、5000人程度の増加です。
今年末には5万人ぐらいになると思います。
資格者は、2010年から2015年ぐらいの間は急激に伸びていました。
2015年からは緩やかになってきて、いつも同じ程度の人数で推移しているので、あまり増えていないという認識です。
私どもの力不足も大きいのですが……ウェブ解析士という価値が、デジタルマーケティングにキャッチアップしなければいけない企業に刺さるようになったのが、2010年からの5~6年ぐらいで、そのあとの5~6年はそこから先のレイトマジョリティが対象。
その層に少しずつ広がってきてはいますが、伸びは鈍化していると思います。
毎年、5000人程度の増加です。
今年末には5万人ぐらいになると思います。
資格者は、2010年から2015年ぐらいの間は急激に伸びていました。
2015年からは緩やかになってきて、いつも同じ程度の人数で推移しているので、あまり増えていないという認識です。
私どもの力不足も大きいのですが……ウェブ解析士という価値が、デジタルマーケティングにキャッチアップしなければいけない企業に刺さるようになったのが、2010年からの5~6年ぐらいで、そのあとの5~6年はそこから先のレイトマジョリティが対象。
その層に少しずつ広がってきてはいますが、伸びは鈍化していると思います。
Q.
ウェブ解析士の資格取得によるメリットや、採用にまつわる印象的なエピソードなどありましたら教えてください。
ウェブ解析士は、たとえば就職活動などで広告代理店を志望する際に持っていると有利な資格です。
評価されるので、資格を取られる方は結構いらっしゃるようになっていますね。
ウェブ解析士はデジタルマーケティングの基本になっている面があるので、大手広告代理店などで推奨資格や新人が必須で取る資格になっていたり、企業が受講費用を負担するデジタルマーケティングを勉強する最初の教材として使われている部分があるんです。
それはありがたい話ですね。
上級ウェブ解析士の場合は自分でレポートを作るのですが、この協会で作ったレポートがイコール自分のポートフォリオになるので、それを基に仕事につなげていくケースもあります。
ウェブ解析士とは、そもそも本来はマニアックなもの。
マーケティングの本流はやっぱりブランディングなどで、ウェブ解析はあくまでも傍流なんです。
たとえばウェブ制作会社のお客様から案件を受注したときに、ウェブ解析は面倒なのでやりたくないところ。
新人が行うケースが多いのです。
でもウェブ解析には数字を根拠に提案を示せるパワーがあるので駆け出しの新人でもプロジェクトで説得力のある提案ができる機会になります。
そこで新人がいいことを言って評価され、「ウェブ解析はあいつに任せればいい」となるなど、新人がプロジェクトで自分の居場所を作れるきっかけになっていると聞いています。
また、コンサルをすることになった際、デザインや広告やSEOの分野では自信がなくても、データを基に成果に向かって伴走しますよ、という意思表示として価値を出せるところもあります。
そうした方法で成果を認められて転職、独立した方もたくさんいますし、海外で活躍している方もいますね。
面白い例としては、アウトドア製品の開発・販売を手掛けている、スノーピークで働く社員の話。
当初は地元の中小企業で事務職をしていたのですが、広報の仕事がしたくて新しい部署を立ち上げ、ウェブ解析士の資格を取ったんです。
そこで活躍して、いろいろなところで登壇するようになったころ、会社の合併でスノーピークのグループ会社で働くことになりました。
その後、ポルトガルやシンガポールなどの海外視察をはじめ、弊会の海外イベントによく参加していたのがきっかけになったのか、今では上級ウェブ解析士を取得して、アメリカの西海岸で仕事をしています。
つまりウェブ解析士の資格を取って活躍の場を広げた結果、事務職をしていた社員がいまアメリカで働いている、という。
そんな事例です。
評価されるので、資格を取られる方は結構いらっしゃるようになっていますね。
ウェブ解析士はデジタルマーケティングの基本になっている面があるので、大手広告代理店などで推奨資格や新人が必須で取る資格になっていたり、企業が受講費用を負担するデジタルマーケティングを勉強する最初の教材として使われている部分があるんです。
それはありがたい話ですね。
上級ウェブ解析士の場合は自分でレポートを作るのですが、この協会で作ったレポートがイコール自分のポートフォリオになるので、それを基に仕事につなげていくケースもあります。
ウェブ解析士とは、そもそも本来はマニアックなもの。
マーケティングの本流はやっぱりブランディングなどで、ウェブ解析はあくまでも傍流なんです。
たとえばウェブ制作会社のお客様から案件を受注したときに、ウェブ解析は面倒なのでやりたくないところ。
新人が行うケースが多いのです。
でもウェブ解析には数字を根拠に提案を示せるパワーがあるので駆け出しの新人でもプロジェクトで説得力のある提案ができる機会になります。
そこで新人がいいことを言って評価され、「ウェブ解析はあいつに任せればいい」となるなど、新人がプロジェクトで自分の居場所を作れるきっかけになっていると聞いています。
また、コンサルをすることになった際、デザインや広告やSEOの分野では自信がなくても、データを基に成果に向かって伴走しますよ、という意思表示として価値を出せるところもあります。
そうした方法で成果を認められて転職、独立した方もたくさんいますし、海外で活躍している方もいますね。
面白い例としては、アウトドア製品の開発・販売を手掛けている、スノーピークで働く社員の話。
当初は地元の中小企業で事務職をしていたのですが、広報の仕事がしたくて新しい部署を立ち上げ、ウェブ解析士の資格を取ったんです。
そこで活躍して、いろいろなところで登壇するようになったころ、会社の合併でスノーピークのグループ会社で働くことになりました。
その後、ポルトガルやシンガポールなどの海外視察をはじめ、弊会の海外イベントによく参加していたのがきっかけになったのか、今では上級ウェブ解析士を取得して、アメリカの西海岸で仕事をしています。
つまりウェブ解析士の資格を取って活躍の場を広げた結果、事務職をしていた社員がいまアメリカで働いている、という。
そんな事例です。
協会のブランディングとコミュティ作り
Q.
ウェブ解析士協会のブランディングについて教えてください。
理念がちゃんとしていて、あとはしっかりと会員のことを見てあげることができることが、ブランディング的には大事だと思っています。
協会にとって最大の商品は有資格者ですから、有資格者のブランドを上げれば、自ずと協会のブランドが上がるんです。
だから一人ひとりをピカピカにしてあげることを大事にすればいい。
一人ひとり話を聞いて「この人はこうピカピカしたいんだ」と分かったら、そのための機会を作っていく。
そういうことをしていけば彼らのブランドが上がっていきますし、有資格者が活躍すれば、私どものブランドも上がっていくので、ここだけを朴訥とやっていくことが大事だと思います。
私たちは先ほどお伝えした通り中小企業、地方企業の活性化がテーマですので、このテーマを軸に、彼らがやりたいことと合うプロジェクトがあればなるべく一緒に組んでやっていくとか、彼らがやりたい方向に向かっていくことを応援することが、私どもにとって最大のブランディングの方法ではないかと思っています。
協会にとって最大の商品は有資格者ですから、有資格者のブランドを上げれば、自ずと協会のブランドが上がるんです。
だから一人ひとりをピカピカにしてあげることを大事にすればいい。
一人ひとり話を聞いて「この人はこうピカピカしたいんだ」と分かったら、そのための機会を作っていく。
そういうことをしていけば彼らのブランドが上がっていきますし、有資格者が活躍すれば、私どものブランドも上がっていくので、ここだけを朴訥とやっていくことが大事だと思います。
私たちは先ほどお伝えした通り中小企業、地方企業の活性化がテーマですので、このテーマを軸に、彼らがやりたいことと合うプロジェクトがあればなるべく一緒に組んでやっていくとか、彼らがやりたい方向に向かっていくことを応援することが、私どもにとって最大のブランディングの方法ではないかと思っています。
Q.
今後の江尻代表理事や協会のチャレンジを教えてください。
今は1万2000人ぐらい会員がいるのですが、日本中の素晴らしい専門家の方と会ってみんなでスキルを上げながら、いろいろなことを実現していく、ということが楽しくてしょうがないんです。
それがこのウェブ解析士協会を作って本当に良かったと思うこと。
だから、SNSやウェブ広告マネージャーなどさまざまな分野のプロフェッショナルが集まって、プロフェッショナルの誇りを持って、どんどんお互いを高め合っていくような場を、ウェブ解析に限らずもっとたくさん作るお手伝いができれば、と思っています。
プロが楽しみつつ、プロフェッショナリズムをもってクライアントに一定のクオリティを担保する。
そういうプロフェッショナルな団体を日本中に作るお手伝いがしたいですね。
もう一つは、輝いているプロフェッショナルを、もっと若い人たちに見せてあげたい。
高校生に「こんなふうに輝いているプロがいるんだよ」ということを知ってほしいですね。
若者に、私たちのスキルを学ぶ機会や実践する機会を作って、その子たちが将来「ブランド・マネージャーになろう」「ウェブ解析士になろう」と思えるような場を作ってあげられたらいいと願っています。
私たちが世の中ですごく活躍していたら、子供たちもそうなりたいと思うじゃないですか。
子供たちが学校では昔からある職業しか知る機会がなく、学校外ではユーチューバーとスポーツ選手しか活躍する人を見ることができないのは本当に不幸なことだと思うんです。
だからそうしたことを日本中、世界中でできればと思っています。
それがこのウェブ解析士協会を作って本当に良かったと思うこと。
だから、SNSやウェブ広告マネージャーなどさまざまな分野のプロフェッショナルが集まって、プロフェッショナルの誇りを持って、どんどんお互いを高め合っていくような場を、ウェブ解析に限らずもっとたくさん作るお手伝いができれば、と思っています。
プロが楽しみつつ、プロフェッショナリズムをもってクライアントに一定のクオリティを担保する。
そういうプロフェッショナルな団体を日本中に作るお手伝いがしたいですね。
もう一つは、輝いているプロフェッショナルを、もっと若い人たちに見せてあげたい。
高校生に「こんなふうに輝いているプロがいるんだよ」ということを知ってほしいですね。
若者に、私たちのスキルを学ぶ機会や実践する機会を作って、その子たちが将来「ブランド・マネージャーになろう」「ウェブ解析士になろう」と思えるような場を作ってあげられたらいいと願っています。
私たちが世の中ですごく活躍していたら、子供たちもそうなりたいと思うじゃないですか。
子供たちが学校では昔からある職業しか知る機会がなく、学校外ではユーチューバーとスポーツ選手しか活躍する人を見ることができないのは本当に不幸なことだと思うんです。
だからそうしたことを日本中、世界中でできればと思っています。
Q.
ウェブ解析士協会はコミュニティ作りがすごく上手だと感じます。
コミュニティを作る秘けつを教えてください。
コミュニティを作る秘けつを教えてください。
いろんなことをやろうとしている方がいるので、どうすればプロフェッショナルが集まって仲良くできる場所を作れるか、私どもで支援したいと思っています。
たとえばコミュニティには何の義務もないのですが、同じ価値観があり、その価値を実現できる場がこのコミュニティにあると感じると、緩くても結束は固くなります。
そうした場を実現させるためには、私たちリーダーとなる人間が、なるべく後衛に立つことが大事。
たとえば儲からなそうだったり、しんどそうだったりすることでも、自分はワクワクする、ということがあるじゃないですか。
本来なら「その規模でその短納期はありえない」と終わってしまうところでも、それに挑戦しているリーダーがいれば、「このリーダーがあんな馬鹿なことしているなら、自分も馬鹿なことができるんだ」と、もっと馬鹿なことをしてくれるわけです(笑)。
そんなふうに、馬鹿なことをしよう、という人の「馬鹿なこと」が「馬鹿じゃないこと」になるようにサポートしていく。
そうすると、勇気をもらってもっと挑戦ができる、という好循環が生まれます。この感じを他の団体でも共有できたらいいなと思っています。
たとえばコミュニティには何の義務もないのですが、同じ価値観があり、その価値を実現できる場がこのコミュニティにあると感じると、緩くても結束は固くなります。
そうした場を実現させるためには、私たちリーダーとなる人間が、なるべく後衛に立つことが大事。
たとえば儲からなそうだったり、しんどそうだったりすることでも、自分はワクワクする、ということがあるじゃないですか。
本来なら「その規模でその短納期はありえない」と終わってしまうところでも、それに挑戦しているリーダーがいれば、「このリーダーがあんな馬鹿なことしているなら、自分も馬鹿なことができるんだ」と、もっと馬鹿なことをしてくれるわけです(笑)。
そんなふうに、馬鹿なことをしよう、という人の「馬鹿なこと」が「馬鹿じゃないこと」になるようにサポートしていく。
そうすると、勇気をもらってもっと挑戦ができる、という好循環が生まれます。この感じを他の団体でも共有できたらいいなと思っています。
※掲載の記事は2022年3月時点の内容です。
掲載内容が変更となっている場合がございますので、ご了承ください。
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