一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会 > ブランド・マネージャーとは
当協会は、日本で唯一ブランド・マネージャーを養成し資格を発行しており、ブランディングに実践の『型』を取り入れた日本で最初の専門機関です。
ベーシックコース以上の講座卒業生は、全国で延べ2,400名を超え、
様々な業界で活躍されています。(2020年7月現在)
企業はブランド戦略の重要性を認識し、
ブランド構築に力を注いでいます。
しかしながら、ブランド戦略やブランド・マネジメントを
体系的に学び、マーケティングに活かすことが出来る
知識やスキル、資格を持った人財は多くありません。
そのため、企業はブランド戦略を遂行するにあたっては
外部ブレインを頼らざるを得ないのが現状です。
「ブランド・マネージャー」の資格は、マーケティングの重要な要素である「ブランド戦略」を担うことが出来る
非常に希少性の高いスキルです。
今後、「ブランド・マネージャー」の資格を持った人財は、マーケティング、ブランディングにおける
社内の専門家として、企業の永続経営のキーパーソンとなれることでしょう。
また、クライアント様へのコンサルティングなどにも、当協会独自のブランド構築の「型」が役立ちます。
対外的にも信用度と説得力のある、ブランド・マネージャー資格をぜひ取得ください。
「価格競争に巻き込まれずに少しでも高く、少しでも多く、
商品やサービスをお客様に買っていただくことで、
長期的に経営を安定させていくため」に、
ブランド戦略は大変重要な役割を果たします。
一度価格競争に陥ってしまうと、そこから抜け出すことは
容易ではありません。
ブランド戦略をしっかりと策定することで、価格競争とは無縁の、長期的な経営安定を手に入れることができるのです。
右の図では、企業の「経営理念(ミッション・ビジョン)」、
「経営戦略」「マーケティング戦略」、「コミュニケーション戦略
」の各層が重なっており、
これら企業の諸活動を統合したものが
「ブランド戦略」であると示されています。
ブランドは企業にとって資産となるため、ブランド戦略は
「資産を生み出していくための戦略」。
すなわち、企業の経営そのものなのです。
[ブランド戦略ピラミッドを読み解く]
企業は「経営理念」という土台の上に成り立っています。
経営理念とは「なぜ、その会社が社会に存在する意味があるのか」を問うもので、
多くは創業時の意味合いだったり、創業者の心情であったりします。
その上の階層は「経営戦略」です。
会社の本質的な部分で、具体的には、会社の規模、事業の領域、資産や投資額、人員戦略など、
自社が持つリソースを最大限に活用して、長期的な経営方針を設定するものです。
「マーケティング戦略」の階層では、ぐっと顧客にフォーカスし、中期・短期的な事業内容や、
製品・サービスの開発、価格設定、市場シェアなどの算出を行います。
そのときに、競合企業との差異化を測ることが重要です。
「コミュニケーション戦略」の階層では、前の階層で作成したマーケティング戦略を、
顧客に伝わるようメッセージ化します。
「ブランド要素」「ブランド体験」を考案し、顧客とのコンタクトポイントを設定。
企業から顧客に向けてのコミュニケーションを続けていきます。
ブランド・マネージャーは、ブランドの資産としての価値を
高めるために、その構築から管理までの活動全般にわたる
広範囲の経営的責任を担います。
その意味で、広義のブランド・マネージャーとは、
役職名ではなく、経営者的視点からブランドの価値を高める
経営戦略を実現する役割を担う人を指します。
ブランド・マネジメントやブランド戦略を体系的に学び、
実践できる人財は現状ではまだまだ少なく、
マーケティングにおいて重要かつ希少性のある資格・知識です。
[ブランド・マネージャーと、ブランド・プランナーとの違い]
ブランディングについて調べると目にすることの多いのが「ブランド・マネージャー」ですが、ブランド戦略は、消費者・顧客に対して働きかけていく
活動ですが、ブランドとしての一貫性を保つためには、
まず、最もブランドに近い人々、
社内や協力会社への浸透が不可欠です。
そのため、近年では、
・消費者・顧客(外)に向けたブランディング活動
=エクスターナルブランディング
に加え、
・社内・協力会社(内)に向けたブランディング活動
=インターナルブランディング
が注目されており、ブランド・マネージャーは、組織の外と内、
両面での活躍が期待されています。
また、知識だけでなく、様々な能力も求められます。
ブランドイメージは一度浸透してしまうと簡単に覆すことは
難しいため、企業のブランドイメージを正しく見込顧客に浸透
させるために、マーケティングと一体となったブランド戦略を、
ブランド・マネジメントやブランド戦略を体系的に学び、
精通した人財が一緒になって取り組むことが非常に重要です。
ブランド・マネージャーに求められる能力 |
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商品やサービスをブランドとして世に出した後、
消費者・顧客はそのブランドとの接触を繰り返すことによって
様々な評価をすることになります。
購買に結びつくプラスの評価がされる場合がある一方、
逆に購買しない理由になるようなマイナスの評価が
されることもあるのです。
そのためブランド・マネージャーは、未認知のブランドを
プラスの評価がされるように成長させ、マイナスの評価に
陥らないように、一貫した活動を行う責任を担っています。
商品・サービスのブランドを企業が意図したとおりに
消費者・顧客に認識していただくためにも、
ブランド・マネージャーには、ブランド戦略に関する
豊富な知識や資格だけでなく、マーケティングに関する
豊富な知識も求められます。
ブランドは、消費者・顧客の商品・サービスに関する探索の、外的コスト(調査する量)や
内的コスト(検討する労力)を下げる役割を果たします。
ブランドから獲得する価値として、機能的価値と情緒的価値が挙げられます。
成熟社会においては、製品・サービスを機能的価値のみで差別化することは困難であり、
機能的価値を磨きつつ、どのような情緒的価値を消費者・顧客に提示できるかが、
ブランドの価値を左右するといえます。
ブランドは、消費者・顧客が自己イメージを投影する象徴的な役割も果たします。
ある特定のブランドを購入・使用/利用することは、消費者・顧客がそのブランドに抱いているイメージと
自分自身を重ね合わせていることと同じといえます。
自分がどのようなタイプの人間なのか、あるいはどのように見られたいかを
表現する手段ともなりうるのです。
ブランドは、消費者・顧客の購買決定における、以下のようなリスクを回避するためにも役立ちます。
機能的リスク | 購入した商品が、購入者が期待した機能を果たさない。 |
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身体的リスク | 購入した商品が、使用者や周囲の人々の健康や身体に危害を加える。 |
金銭的リスク | 購入した商品の提供する価値が、支払った価格に見合わない。 |
社会的リスク | 購入した商品が、社会的な迷惑をもたらす。 |
心理的リスク | 購入した商品が、使用者の精神・心理に悪影響を及ぼす。 |
時間的リスク | 選択の失敗などにより、他商品を探索するという機会費用が発生する。 |
出典:ケビン・レーン・ケラー「戦略的ブランド・マネジメント」
「●●(ブランド名)なら安心」、「▲▲(企業名)の製品だから大丈夫」という企業・商品・サービスのブランドを
築いていくために、ブランド戦略は大変重要です。
ブランドへの投資により、固有の連想と意味を付与することで、他者製品と差別化を図ることができます。
差別化に成功すれば、満足した顧客は再購買が容易になり、企業は参入障壁を築くことができます。
差別化に成功すれば、利益獲得に有効な価格設定を行うことができます。
知的財産権をはじめとして、登録商標、特許権、意匠権、著作権などで製品・サービスを法的に守ることができます。
強く、好ましい、ユニークなブランドの確立は、消費者・顧客だけでなく、
自社内にもポジティブな反応を引き起こします。
自社ブランドが実現しようとする価値と、社員との一体感が高まります。
消費者・顧客のブランド・イメージがポジティブであれば、そのブランドは、ビジネスパートナーからも
好ましい反応を受けることができるでしょう。
ブランドが確立することにより、ブランドの価値観に共感し、企業が求める人材が集まりやすくなります。
この他にも、「●●(ブランド名)なら安心」、「▲▲(企業名)の製品だから大丈夫」という
ブランドイメージが浸透することにより、
「顧客の商品・サービスに対する純粋想起」が
高まり、販促コストの低減や販促効果の向上
といった、劇的なマーケティング効果も
見込めます。
ブランド戦略の浸透は、商品・サービスを提供する
企業側にとって計り知れないメリットがあります。