一般財団法人 ブランド・マネージャー認定協会 > ブランディング事例 >株式会社シューマート(長野県)
シューマート様旗艦店プロジェクト
2025年度BRAND MANAGEMENT AWARD 奨励賞
「シューマート様旗艦店プロジェクト」は、社内公募で結成したブランド構築チームが主体となって社内外に新たな価値観を浸透させるために取り組んだ事例です。北関東甲信越で靴専門店「シューマート」を30店舗展開するシューマートグループは、大型商業施設の進出やコロナ禍による来店減少を背景に、「ただの靴屋」から脱却し、足と健康を支える“Foot & Health Care Company”として再出発することを決断。過去のイメージを刷新し、社内外に新たな価値観を浸透させるため、旗艦店・長野稲里本店をブランド再構築のモデル店舗とし、リブランディングに着手しました。
プロジェクトでは社内公募で立候補した10名でブランディングチームを結成。月に1~2回のペースでチームミーティングを実施し、議論を重ねました。ペルソナは家族思いで美容、健康、ファッションにこだわる女性に設定。ブランド・アイデンティティは「愉しい靴選びから『豊かなライフスタイル』を実現する地域密着専門店」とし、ロゴやPRグラフィックなどを決めていきました。また、定着していた「安価で大量に靴を売る店」というイメージで差別化が困難になっていたことから、足の計測やカウンセリングを通じた“健康を支える靴選び”の店へと軸足を移し、店舗空間・接客・商品構成を再構築。最新の計測技術の活用や豊富な品揃え、試し履きスペースとアフターケアなどの機能的価値、親しみやすい接客、感動と安心感の提供などの情緒的価値が得られるブランドを目指しました。
これらの取り組みによって、社内で当事者意識が醸成され、店舗が社員にとっての誇りの象徴になったほか、「靴を売る仕事」から「足の健康を支える仕事」へとスタッフの使命感がシフト。店頭では、お客様との対話が増えて安心と信頼を感じてもらえるようになり、ブランド浸透とファン化が進みました。


















