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日本の未来の女性社長のために 日本最大の跡取り娘コミュニティのブランドストーリー
2024年度BRAND MANAGEMENT AWARD SDGs審査員特別賞 受賞
「跡取り娘コミュニティのブランディング」は、未来の女性社長のための日本最大の跡取り娘コミュニティのブランディング事例です。超老舗大国の日本では、明治から続くイエ制度が女性にとってジェンダーギャップを起こしやすく、事業承継で見ると10%しか女性が承継できていない状況にあります。そこで、一人の女性の悩みの声を聞いた内山氏が2019年に「一般社団法人日本跡取り娘共育協会」を設立。ブランド構築に取り組みました。
立ち上げでは、女性後継者の悩みから「自分らしいあり方に即したアプローチ」「長期的な付き合い」「女性後継者に特化」「オンライン化」などの差別化ポイントをマッピングし、長期的に付き合えてオンラインでコミュニティとして出会える場所を構築。ペルソナは「長女タイプでしっかり者の30代女性」に設定しました。ブランド名称は、「ドットコム」とすることで集まりやすい場所を意識した「跡取り娘.com」とし、ロゴはハートを3つ合わせたデザインを採用して両親への承継の思いなどを表現しました。
ブランド・アイデンティティは「私だけの承継を味方にする 私だけの場所」、協会理念は「承継をわたしらしく 全ての女性を自信に満ちた経営者に変えていく」に決定。ミッションは「女性の新しい価値観を社会に浸透させていく」、バリューは「共育ともに育つ」と定め、ウェブサイトや、「問題意識を持つ」「秘密は墓場まで持って行く」などの跡取り娘会員5か条も作成しました。ブランドは「コミュニティと連帯感」「学びの場」「信頼と安心感」の3つの価値を重視しました。
こうした取り組みの結果、同活動の会員数は、初期の数名から現在は100名以上に拡大。2035年までに女性の後継者比率を25%にすることを目指すべきゴールに掲げ、今後は金融機関、自治体、大手企業、経営者団体などとの連携も検討しています。