一般財団法人 ブランド・マネージャー認定協会 > ブランディング事例 > 丸眞株式会社(神奈川県)
創始210年。鰹節問屋のリブランディング
2018年度ブランディング事例コンテスト 優秀賞受賞。
飲食店向けの鰹節問屋である丸眞株式会社は、文化5年(1808年)に屋久島で始まった鰹節づくりを受け継いでいます。現社長、眞邉さんが先代のお父様から経営を引き継がれたのが平成9年(1997年)のこと。味にこだわる多くの飲食店からも信頼されています。
そんな中、眞邉さんは未来を見据えた「新しい丸眞」をブランドとして定着させるため、リブランディングに踏み切ります。
徹底的に自社の歴史を洗い出し、今後のあるべき姿を固めていく議論。当協会のメソッドを活用して緻密なブランド・ステートメントを作成したうえで、アートディレクターを始めクリエイティブチームの協力を仰いでビジュアルに落とし込みました。“THE UMAMI COMPANY”というブランド・アイデンティティが定まってからが化学変化の連続だったという眞邉さん。かつお節、干し椎茸、昆布などの素材を上手に掛け合わせることで、旨み成分が8倍にもなる日本の出汁と同じく、「掛け合わせて、引き出し合う」をキーワードに、想いを表現したブランディングによって、従業員の意識も変化し、誇りもさらに高まりました。現在ではマスメディアからの取材も増え、和食だけでなくイタリアンなどへのレシピ提供など、日本の食文化に欠かせない出汁の世界的な普及に貢献しています。