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一般財団法人 ブランド・マネージャー認定協会 > ブランディング事例 >天狗缶詰株式会社(愛知県)

ブランディング事例

国産うずらを救え! 真摯に向き合う リーダー企業のブランド戦略
2024年度BRAND MANAGEMENT AWARD 中小企業庁長官賞 受賞

国産うずら卵のブランディング(愛知県) ブランド・マネージャー:株式会社サンコー 櫻山貴文/三浦事ム所 三浦路夫



「国産うずら卵のブランディング」は、国産うずら卵のBtoB市場で39%のシェアを誇る老舗企業のブランディング事例です。「食を通して人を幸せにする」という企業理念と「真摯に向き合う」という経営理念を掲げる天狗缶詰は、現社長の「理念の浸透を加速させたい」という思いと「社員を巻き込んでいく」という思いからブランディングに着手。コロナ禍で生産者が存続の危機に瀕していたうずら卵事業を対象とし、一般消費者の需要喚起やペルソナとの共創による新しい価値の提供などを目指しました。

市場環境分析では、想定するお客様を中食ベンダーとし、競合は鶏卵メーカーも視野に。自社の強みは、豊富なノウハウと情報力や開発力、全国展開を基盤にしたフォロー体制やネットワークと捉えました。中食ベンダーのペルソナは、商品開発部門に所属する女性初の役員候補と設定し、ブランド・アイデンティティは「食の未来を共に育む うずら卵のコンシェルジュ」と決定しました。

コミュニケーション設計では、ロゴに変わるブランドの推進力となる要素を模索。唯一無二となる「うずら柄」をブランドカラーにし、タグラインは消費者向けのキャッチフレーズ「小さな卵の大きなチカラ」をBtoB向けに変換して「小さな卵でいちずに応える」と決め、製品パッケージに展開しました。また、社員各自のコンシェルジュ宣言を入れられるスペースを設けたブランドブックも作成。さらに「uzura.com」というドメインを取得し、ウェブサイトを起点として「一般消費者の需要喚起」「共創による製品開発」につながるブランド体験設計を構築しました。

こうした取り組みにより、ブランドサイトのページビューは公開1年後に7倍に。中食ベンダーとの開発案件は、2024年度上半期は13件となり、缶詰は3割の単価アップに成功。生産者の自給率もアップしました。さらに各部署で「自分たちはコンシェルジュ」という意識を高めているなど理念の浸透も進みました。














うずら.com


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