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岡山市から始める岡山県投票率日本一プロジェクト 高校生と大学生が投票で描く岡山の未来「投票デビューおかやま2025」
2025年度BRAND MANAGEMENT AWARD SDGs審査員特別賞


「岡山市から始める岡山県投票率日本一プロジェクト 高校生と大学生が投票で描く岡山の未来『投票デビューおかやま2025』」は、投票という行動に移しにくいテーマをブランド構築の手法で「参加したくなる体験」に転換した事例です。プロジェクトは「ブランディングで投票率をどうにかできませんか」という学生の言葉からスタート。アンケートで「岡山県の投票率とその都道府県別の順位」について96パーセントの学生が「知らない」と回答したことから、「無関心」ではなく「知らない」ことが課題だと認識。ビジョンを「投票率日本一の岡山」と策定し、共感してくれる仲間づくりを始めました。
プロジェクトでは、「岡山市に住民票がある『岡山市の高校生』と一緒に岡山県投票率日本一を目指す」ことを着想。「翔太」「美咲」というペルソナをAIで生成し、若者が自分ゴトとして政治を考えられるように高校と大学がタッグを組んだ共創モデルを設計。高校生と一緒に「理想の政党づくり」のワークショップに挑戦することを決めました。
ブランド・アイデンティティは、若者が社会の主役になるために「高校生と一緒につくる私たちのまちの未来」と策定。ロゴマークは岡山県の形をベースに、人とまちが一体になるデザインをAIで作成しました。ブランドカラーはマルチカラーとして多様性と参加の象徴を表現。タグラインは「その1票が、若者の未来をつくる。」と決めました。
高校の授業では、6チームに分かれ、まちを良くするための理想の政党を考えるワークショップを実施。司会やファシリテーションはIPUの学生が担当し、一方的に教えるのではなく楽しく一緒に考える時間をデザインしました。また、現代経営学科のInstagramから、投票率を可視化して気づきを与えるリール広告を県内の18歳に絞って配信し、約5000回の再生回数を記録。さらに、拡張フェーズでは「おかやまのまち政策アイデア甲子園」にIPUと東岡工の合同チームで挑戦。動物愛護に関する政策を発表し、理事長賞を受賞しました。このほか、岡山市長選挙では投票率を可視化したチラシを持って岡山市内の高校へ配布するなどの取り組みも行いました。




















