一般財団法人 ブランド・マネージャー認定協会 > ブランディング事例 > 株式会社 WORK SMILE LABO(岡山県)
100年以上続く会社の歩みを振り返り、新たな理念を見い出し働き方にまで及ぶブランディングに成功。
2017年度ブランディング事例コンテスト 大賞&中小企業特別賞(中小企業庁長官交付)受賞。
岡山県に本社を構える株式会社 WORK SMILE LABO(ワークスマイルラボ)(旧:株式会社石井事務機センター)は事務機・事務用品・オフィス家具の販売を行う、社員数29名、創業は明治44年という歴史ある企業です。
2015年に4代目として社長に就任した石井聖博(まさひろ)さんは、リーマンショック直後の債務超過の状況から脱却すべく、同業他社と差別化するための新たなビジネスモデルの構築に悩んでいました。
ブランド・マネージャーの扇野睦巳(おおぎのむつみ)さんに相談があったのは4代目の就任直後の2015年秋。
100年を超える歴史を紐解き、創業の精神を振り返り、事業ドメインの変遷を辿り、時代とともに変化してきたこと、逆に変わらず提供し続けてきた価値とを棚卸して整理しました。
ブランディングメンバーであった若手女性社員の病気療養をきっかけに、真の経営理念に巡り会い、社長以下ブランディングチームの方向性が一気にひとつに。結果、明確なブランド・アイデンティティが見いだされ、その後のブランド要素の設計まで数か月で行いました。
2016年年始からすぐ、ブランド・アイデンティティに則ったブランド要素の設計から、そのブランド要素をふんだんに活用した自社オフィスのリノベーションを実施。新規事業ブランドの核となる「ワクスマ」と名付けられたライブオフィスは、これまでの事務機販売業では珍しい情緒的価値を生み出しています。
ブランディング開始からわずか1年後には、総務省の「テレワーク先駆者百選」(2016)に選出。
次世代へ繋げるための新卒採用も成功し、2017年には岡山県内の入社したい企業ランキングで12位を獲得するなど、働き方改革にまで及ぶ改善プロセス、成果ともに優れていることから、大賞に選ばれました。