一般財団法人 ブランド・マネージャー認定協会 > ブランディング事例 >清家巧貴税理士事務所(大分県)
あえて地方にこだわり、旗振り役として地域を引っ張る税理士事務所『清家巧貴税理士事務所』
2023年度ブランディング事例コンテスト 中小企業庁長官賞 受賞
大分県佐伯市にある「清家巧貴税理士事務所」のブランディングです。同税理士事務所は、人口約6万6000 人の小さな漁業町に2011 年に開業しましたが、田舎では人材採用が困難であること、差別化しにくい職業であることなどの課題も。さらに人口減が続き活力を失っている生まれ故郷へ貢献したいという清家氏の大義もあり、2015 年から8 年に渡りブランディングに取り組みました。
実際に佐伯市に何度か足を運び、ヒアリングを基にビジョンを明確化しながらロゴマークやオフィスデザインなどのクリエイティブを実施。事務所が掲げていたキャッチコピー『GROW TOGETHER!』の真意や生まれ故郷への思い、会計業務の枠を超えた多角的なサービスなどの要素にフォーカスしてブランディングに着手しました。
ブランド・アイデンティティは「旗振り役として先頭に立ち、企業を導く存在へ」と決め、清家と佐伯市の「S」を入れ、風にたなびく旗を表現したロゴマークを作成。インターナルブランディングでは、クレドカードを説明会で就活生やクライアントに配布し、クレドに記載されている「自分自身が、その実現に向けての姿勢を示す」を体現しました。エクスターナルブランディングでは、2022 年末にブランド要素を散りばめたオフィスを新築。
また、地域とのさらなる関係強化を目的に、新事業として「トランキーロ」という名のコワーキングオフィスのプロジェクトを開始。税理士事務所のオフィスと合体させた施設「Saiki FLAGS」を就航させ、地域へのブランド浸透を狙いました。
これらのブランディングによって、多くの地元企業から会計以外も頼りにされるポジションを確立。 課題だった採用活動は、当初の4 人の所員から20 人まで増加しました。 こうした取り組みが高く評価され、2023 年度のブランディング事例コンテストでは中小企業庁長官賞を受賞しました。