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〜医療と介護福祉で多角化している調剤薬局の挑戦〜 垣根を越えて組織がひとつになるインターナルブランディング
2024年度BRAND MANAGEMENT AWARD インターナルブランディング賞 受賞
「調剤薬局のインターナルブランディング」は、医療と介護福祉で多角的に事業を展開する調剤薬局・福神グループが垣根を越えて組織を一つにするためにインターナルブランディングに挑んだ事例です。同グループでは、各事業部が感じている「福神グループの強み」が一致していなかったため、強みや存在意義を明確化して周知・浸透させる取り組みに着手。ブランド推進委員会(Brand Driving Force=BDF)を発足し、プロジェクトを進めました。
プロジェクトは「ブランディングの勉強会」「グループ全体の理念の言語化」「各事業部のブランド・アイデンティティ策定」の3段階で実施。「勉強会」は7回実施し、様々な角度からブランディングを学びました。また、「理念の言語化」ではミッション、ビジョン、バリュー、スピリットで言語化を進め、ミッションは、医療ビル・医療モールへの出店や福祉事業への進出などを「福神グループらしさ」と捉え、「時代に挑み、生きるをつなぐ。」に。ビジョンは「Life is beautiful 彩りある日々を、ともに。」と決めました。さらに、全体の理念を表す言葉として「みらいい志向。」というスローガンを設定。これらは既存の企業理念とともに「福神フィロソフィー」としてまとめ、社内リリースで発表しました。また、ブランドブック「みらいいスタイル」と社内報「みらいいバトン」を作成し、理念をまとめたクレドカードも配布しました。
「事業部のブランド・アイデンティティ策定」では、ブランド構築ステップに基づいてブランド・アイデンティティまで各チームで作り、管理者研修でブランド体験まで考える形を採用。こうした取り組みの結果、BDFメンバーからは「自分たちで考えたから納得感があるものができた」などの声が寄せられ、ブランド・エンゲージメント診断では全体スコアがそれぞれ上昇傾向にあるという結果も得られました。