一般財団法人 ブランド・マネージャー認定協会 > ブランディング事例 >サクラテック株式会社(大阪府)
「針金で世の中をおもしろく」東大阪の小さなBtoB企業の挑戦を導く、次代承継ブランディング。
2024年度BRAND MANAGEMENT AWARD 奨励賞 受賞
「『針金で世の中をおもしろく』東大阪の小さなBtoB企業の挑戦を導く、次代承継ブランディング。」は、東大阪で80年以上にわたって針金加工を営んできたBtoB企業のコーポレート・ブランディング事例です。針金メーカーのサクラテックでは、当時専務だった5代目新社長が営業・製造・経営企画・総務のトップを30代の若手に刷新。4代目からの事業承継を前に、新たな経営指針を定める必要があり、リブランディングに着手。社会・地域との共生・共創を図る取り組みの推進や、常識を破る新商品・新規事業の立ち上げ、従業員の意識変革などをゴールに取り組みました。
ブランディングは、経営理念の中核のミッションを決めることからスタート。同社の「互いに助け合える、気兼ねなく言い合える人間関係の良さ」などのDNAや、業界のイメージを変える働き方や製品開発などの強み、「自分一人ではなく、社員と一緒に楽しみながら世の中を良くしながら会社を進化させていきたい」という新社長の思いなどからミッションを「針金を、おもろい未来の引き金に。」と決定。「“最高の仲間と共に” 日本を代表するWIRE COMPANYをつくる。」というビジョンや「MAKE WIRES BLOOM」というスローガンも作成しました。また、ブランド・アイデンティティなどを記した理念ポスターを作成して企業や官公庁に自社の考えをアピールしたほか、新たな経営陣の考えなどを記したブランドブックも作成。社内向けに若手研修や経営理念説明会、シンボルプロジェクトなどを開催し、理念浸透を図りました。
こうした取り組みで新商品・新規事業が立ち上がったほか、協業・共創の取り組みが増加し、営業利益は黒字化。主体的なメンバーが増えるなどの成果を生みました。