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音楽教育の本質的課題を解決する、教育メソッドのブランディング
2025年度BRAND MANAGEMENT AWARD 奨励賞
「音楽教育の本質的課題を解決する、教育メソッドのブランディング」は、千葉県佐倉市で夫婦2人が運営する音楽教室「アリスミュージック」が教具やメソッド開発への参入を目指して取り組んだ事例です。2005年に開室し、現在は2歳から86歳まで40名以上の生徒が在籍するアリスミュージックでは、夫婦2人体制で効果的な指導を⽬指して独⾃教具の開発に取り組んできました。ただ、コロナ禍で対⾯指導が多い⾳楽教室は⼤きなダメージを受け、同教室も売上高が3分の1に減少。そこで独⾃開発の教具が評価を得ていた同教室は、これを機に⾳楽教室と並行して教具の製造やメソッド開発に参入することを決断。収益性の高い事業モデルの構築などを目指してブランディングに取り組みました。
具体的には、リズムを楽しく学べる教具「RhythmCanシリーズ」など、⾳の⾼さや⻑さを段階的に習得することが可能で、天然の⽊材にこだわって木工職人が一点ずつ国内の工房で⼿作りした商品ブランド「OTOTANO」を開発。ブランディングは8ステップで実施し、ブランド・アイデンティティは「⾳楽をたのしむ⼼を育み、未来につながる基礎⼒を⾼める」と決めました。リンゴを持つリスをキャラクター化し、世界観をイラストで表現。ブランド指定書体やカラーを制定し、ウェブサイトやブランドブックなど各媒体におけるイメージの⼀貫性を意識しました。商品は、公式サイトや通販サイト、公式インスタグラムを活⽤して製品情報の告知や教室における指導⾵景の動画などの情報を積極的に発信。デモンストレーションのための出張や店頭展示の交渉、抽選型展示会への出展、業界大手専門誌への掲載などブランド浸透のための取り組みも精力的に行いました。
こうした取り組みでブランドの認知度が向上し、問い合わせやアクセス件数が増加。新たな企画の打診も受けるなど反響を呼びました。






