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オルバヘルスケアHDのブランディング(岡山県) ブランド・マネージャー:株式会社アイディーエイ 猪子あい音/山田祥
2022年度ブランディング事例コンテスト 優秀賞受賞
オルバヘルスケアHDのブランディングは、歴史の違う7つの会社が1つになったインターナルブランディングの事例です。同グループは医療器材事業や介護用品事業など、全国に事業の異なる7社を展開しています。ただ、さまざまな会社をM&Aしてきたため、社風が異なる会社をグループとして束ねる難しさがあり、さらに日々医療・介護の現場でプレッシャーと戦っている社員のモチベーション向上にも取り組む必要がありました。
課題解決のため、各社から幹部を召集して変革チームを結成。ミーティングで3年後には「一人ひとりが社員憲章を軸に判断し、生き生きと働いている状態」になっているという目標を決めました。プロジェクトは、ブランド・マネージャー認定協会のインターナルブランディング講座のテキストにある「8つの企業変革プロセス」に基づいて着手。社内外の調査や、外部・内部環境の分析と、前島社長へのヒアリングを実施。グループ理念の意味や熱量を共有し、理念浸透の土台を作りました。
浸透活動は、グループ全体が連携して行う「トップダウン」的な活動と、各社独自の方法で行う「ボトムアップ」的な活動の2つの構造で行いました。グループ全体では「ブランドビジョンを可視化し、動画やツールに展開」「新人研修や管理者研修でグループ理念をテーマに講義」「選抜社員による浸透活動の成果発表と表彰」などを実施。各社独自の場合は、「グループ理念の3択クイズを作成」「クレドを使用したチーム会議」「評価制度にグループ理念を反映」などを行いました。
これらの活動で、浸透活動前と後に実施したアンケートでは、「仕事をし続けることに魅力を感じるか」という質問で5ポイントアップ、「この1年で社員憲章を参考に意思決定したことがあるか」という質問で25ポイントアップという結果が得られました。そして2022年度のブランディング事例コンテストでは優秀賞に選ばれました。