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2024年2月25日

第2回インターナルブランディング勉強会





内容
・第1部
城戸先生による講演「組織変革で組織の壁を乗り越えていくために」
組織変革・組織づくりやチームワークの学術的考察と最新情報の解説
・第2部
佐々木理事によるブランド・エンゲージメント診断の活用方法のポイント解説
・第3部
グループワークおよび発表
・第4部
まとめ

日時
2023年12月14日(木)15:00 〜17:30

開催方法
オンライン(Zoom)

ご参加者
16名

ご登壇者
産業能率大学 名誉教授
ブランド・マネージャー認定協会 IBカリキュラム編集委員 城戸 康彰 氏
株式会社イノベーションゲート 解析研究員
ブランド・マネージャー認定協会 理事・IBカリキュラム編集委員 佐々木 研一氏


開催レポート
第1部: 城戸先生による講演「組織変革で組織の壁を乗り越えていくために」

組織変革における重要なステップとして、変革への抵抗の克服、変革への動機づけ、参加を通じた変革、そして変革の定着化について具体的な方法論を講演いただきました。変革への抵抗を克服するためには、従業員の不安を理解し、対処することが不可欠であり、変革への正確な情報提供、従業員の積極的な参加の促進、および新しい変革の定着化のための努力が重要です。組織内の壁を乗り越えるためには、まず現状の認識を変え、変革への意欲を喚起させること、そして変革プロセスに従業員を積極的に参加させることが重要であることを学術的な観点や最新トレンドからわかりやすく解説いただきました。このプロセスを通じて、変革が成功するための理論的枠組みと実践的アプローチへの理解を深めることができる内容でした。


第2部: 佐々木理事によるブランド・エンゲージメント診断の活用方法のポイント解説

ブランド・エンゲージメント診断ツールの活用法と、診断結果を通じて組織内のブランド理解、納得、体現をどのように高めるかについて解説いただきました。ブランド・エンゲージメント診断は、従業員が企業のブランド価値や理念をどれだけ理解し、それに基づいて行動しているかを測定し、可視化し分析できるツールです。
変革プロセスにおける従業員のエンゲージメントの重要性や変革を推進するうえでのポジティブなシナリオの提示の重要性について解説いただきました。


第3部: グループワークおよび発表

ご参加者はグループワークを通じて、自己の体験の中から、「組織の壁」や「人材の抵抗」について、課題と解決策を議論しました。グループごとに異なる視点から、組織変革における課題と組織の壁を乗り越えるアプローチを発表いただき、ご参加者間で事例が共有されました。変革における抵抗の克服、コミュニケーションの重要性、そして従業員のエンゲージメント向上のための具体的な手法について深く考える機械となりました。
この勉強会では、組織変革を成功に導くための理論的枠組みと実践的アプローチが提供され、ご参加者に対して組織内での実践的な変革推進のための具体的な方法論が提示されました。


プラクティショナー以上の資格をお持ちの方は、勉強会のアーカイブ動画をMe:ikuよりご視聴いただけます。
https://www.brand-mgr.org/meiku/contents/

※Me:ikuをご覧いただく場合は、会員登録が必要です。



参加者の皆様から多くのご意見やフィードバックをいただきました。
その中からいくつかの声をご紹介します

・インターナルブランディングという手法と進め方を学んでいたうえで、広い観点で根拠的なお話を聴けて学びが深まったと思います。ありがとうございました。

・城戸先生のお話はたいへん学びになりました。
無形資産のお話から(このお話もおもしろかったです)、そこに「組織」が入ってきたこと、組織が機能することの重要性のお話が、響きました。
ただいま、自分の部署で、「変革への動機づけ」を行っている最中ですが、トップダウンでは現場の心は動かず(その前にトップとの信頼関係が必要になるので^^;)、変革の必要性が、業務時間を割いての参加になるまでの理解を得ることは、かなりハードルが高いです。危機感や将来を見ているかどうかは、個人差もありピンとくるひととまったく響かないひとと、考えや視野が様々なので困っていました。ちょうどいま、わたしは、ならば任意で取り組みたいひとと始めて結果を出そう!を目標に動き始めたので、「小さなところからはじめて小さい成功体験で大きな力にする」も正解だというお話が出て、自信が持てました。タイムリーでした。ありがとうございます。

・サーベイの詳細がわかった。

・聞くだけでなく、ワークがあり、交流も兼ねて意見交換できたこと。(ワーク中に時間配分ができていなかった点もあるが、もう少し時間がほしかった)



インターナルブランディング勉強会
アンケート結果と今後の取り組みについて

今回の勉強会では、初めてグループワークを取り入れることで、ご参加の皆様同士の学びを深めるとともに、互いの経験や知識を共有する交流の機会を提供いたしました。グループワークは、ご参加者から非常に好評を得ており、学びの深化だけでなく、参加者間のコミュニケーションとネットワーキングの機会を得ることができたとご意見をいただきました。

事例共有についてご要望をいただいておりますので、今後は事例共有とグループワークで議論できるような勉強会の開催を検討してまいります。ご参加者が自身の組織やチームに持ち帰ることができる実践的な知見やインサイトがさらに豊富になることを目指しています。

今後も、ご参加の皆様からのフィードバックやご要望に耳を傾けながら、より充実した内容のセミナーや勉強会を提供していく所存です。組織変革やブランド・エンゲージメントに取り組む皆様からの事例共有や、ご参加を心よりお待ちしております。