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産学官連携

人的資本をブランド価値、企業価値へどうつなげるかーー 協会評議員の榎本真弓氏、日本マーケティング学会で「価値協創型インターナルブランディング(VCB)モデル」を発表

日本マーケティング学会「複都市カンファレンス2026」東京会場で研究発表を行う榎本真弓氏

2026年2月28日、一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会の評議員である榎本真弓氏が、日本マーケティング学会「複都市カンファレンス2026」東京会場にて、「企業価値を向上させる価値協創型インターナルブランディングの体系化 ー人的資本経営とブランド戦略を統合した5基盤×動的プロセス10要素のモデル構築ー 」をテーマに研究発表を行いました。

発表登壇シーン

「人的資本への投資」を、どう企業価値につなげるのか

人的資本経営への関心が高まるなか、社員のパーパス・理念の浸透を、どのようにブランド価値や企業価値の向上につなげていくかは、企業経営における一つの課題となっています。
榎本氏の研究では、この課題をインターナルブランディングの観点から捉え、人的資本が社員の行動変容を通じて顧客への価値提供につながり、さらにブランド価値、企業価値へと波及していくプロセスを整理しています。
人材への投資やパーパス・理念の浸透を、ブランド価値や企業価値の向上につなげる組織の仕組みとして5基盤×動的プロセス10要素に体系化し「価値協創型インターナルブランディング(VCB)モデル」として提示しました。

理念浸透を「社内活動」で終わらせない

本研究では、パーパスや理念を社員に浸透させることだけではなく、それが社員の行動や顧客への価値提供にどのようにつながるかに着目しています。
社員が自社のパーパス・理念と、顧客や社会に提供するブランド価値を理解し、自らの仕事との関係を認識することで行動が変化し、その行動が顧客や社会との価値協創につながっていくプロセスを検討しています。
人的資本経営、組織開発、ブランド戦略をそれぞれ個別の取り組みとして捉えるのではなく、人的投資から市場における価値創出までを一連のプロセスとして捉えている点が、本研究の特徴です。

実務経験とMBA研究を接続

榎本氏はブランディングの実務経験を背景として、早稲田大学大学院経営管理研究科(MBA)でインターナルブランディングを研究し、先行研究と企業事例の分析を通じて、人的資本とブランド価値を接続するプロセスの体系化に取り組みました。
今回の発表はその研究成果を、「価値協創型インターナルブランディング(VCB)モデル」として整理し、日本マーケティング学会の研究発表に採択されたものです。

研究成果を企業の組織診断と変革へ

榎本氏は現在、研究成果を企業経営の実務に応用するため、人的資本、組織、ブランドの状態を可視化し、人的資本がブランド価値を通じて企業価値へつながるプロセスを診断する手法の体系化に取り組んでいます。 今後は、企業との共同研究や実証を通じてモデルの検証を進め、人的資本経営、組織変革、ブランド戦略を横断する経営手法としての活用を検討していく予定です。

日本マーケティング学会「複都市カンファレンス2026」

日本マーケティング学会「複都市カンファレンス」は、マーケティング研究者と企業実務家が研究成果や実務知見を共有する研究交流の場です。2026年は全国複数都市をオンラインで接続して開催され、榎本氏は東京会場で研究成果を発表しました。

日本マーケティング学会 複都市カンファレンス2026 東京会場

■日本マーケティング学会 複都市カンファレンス
https://www.j-mac.or.jp/multi_city_conference/⁠

榎本真弓氏プロフィール
早稲田大学大学院 経営管理研究科(MBA:経営管理修士)修了。日本マーケティング学会会員。社内外コミュニケーションの企画制作、ブランドコンサルティングを経て、ブランド・マネージャー育成事業に従事。一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会 評議員。人的資本がブランド価値を通じて企業価値へつながるプロセスを研究し、その研究成果を応用した企業向け組織診断を開発している。

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