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ヘアサロン集客
オンリーワンの魅力を掘り起こすチームブランディング
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理容業界
チームブランディング
株式会社OICHOCの八幡清信氏によるプレゼンテーションは、人材不足が深刻な理容業界において、「チームブランディング」がいかに成果を生み出すかを具体的に示しています。
理容業界は、全国的な店舗数の減少や理容専門学校の卒業者数の激減、そして低い年収といった課題に直面し、若い理容師の獲得競争が激化しています。このような状況下で、埼玉県新座市にある「ヘアサロン寿」は、新規顧客獲得、採用問い合わせの増加、顧客単価アップという課題を抱えていました。
八幡氏は、これらの課題を「ブランド力」の向上で解決できると判断し、チーム「ブランディング」のプロセスを開始しました。まず、経営理念の見直しから着手し、ミッション、ビジョン、バリューを明確化。スタッフ全員で意見を出し合い、「男を上げてくれるデザイン力」こそが「ヘアサロン寿」のオンリーワンの魅力であると特定しました。この発見に基づき、「自分ブランドを高め、プレミアムな男を作る洗練されたデザイナー」という「ブランド」アイデンティティを設定。ブランドパーソナリティを「完璧主義でできる男、クリスティアーノ・ロナウド」と具体的にイメージし、ペルソナを「美意識が高い経営者」に絞り込みました。
次に、「ブランド」の形作りと伝達として、ネーミング、ロゴ、カラー、キャッチコピーといった「ブランド」要素と、ウェブサイト、ブランドムービー、空間デザイン、サービスデザイン、ユニフォームといった「ブランド体験」を具体化しました。特に、サービス「ブランド」として「男デザイン」を立ち上げ、ウェブサイトのリニューアルでは「男を上げろ」というキャッチコピーを前面に押し出し、店舗内装も西洋クラシカルな空間に統一しました。メニューも「デザイニングフェードカット」など、専門性と「ブランド」コンセプトを反映した内容に絞り込みました。
これらの「ブランディング」施策の結果、「ヘアサロン寿」は新規顧客数1.5倍、顧客単価1.15倍、商品売上1.5倍、指名率1.3倍と目覚ましい成果を達成しました。さらに、広告なしで採用問い合わせが3倍に増加し、雑誌掲載による「パブリシティ効果」も得られました。コロナ禍においても毎月100名の新規顧客を獲得するなど、「ブランド」の力が「事業成長」に直結することを証明しています。この事例は、中小企業が「独自の魅力」を掘り起こし、「ブランド戦略」を実行することで、厳しい市場環境でも競争優位性を確立できることを示唆しています。
スピーカー八幡 清信 氏
=第3回ブランディング事例共有会発表者=
株式会社OICHOC
代表取締役/ブランドディレクター
