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B2Bマーケティング
国産うずらを救え! 真摯に向き合う リーダー企業のブランド戦略
B2Bマーケティング
ウズラ卵
ブランド戦略
創業100年を超える老舗企業である天狗缶詰は、国産ウズラ卵のB2B(企業間取引)シェア約40%を占めるリーディングカンパニーです。しかし、コロナ禍で学校給食が中止となり、主な供給先を失ったことで、生産者は廃業の危機に、同社は在庫過多に直面しました。
この課題を解決するため、同社は生産者と共に業界全体の持続的な発展を目指す「ブランド戦略」をスタートさせました。
戦略の核となったのは、「ブランド構築」です。まず、中食ベンダーの女性担当者「藤谷美桜」をペルソナに設定し、彼女を「食の未来を共に育むウズラ卵のコンシェルジュ」として位置付けました。また、ウズラ卵の斑点模様を「ブランドカラー」として採用し、視覚的な「アイデンティティ」を確立。さらに、B2C(一般消費者向け)とB2B(企業向け)で異なる「タグライン」を設定し、それぞれの顧客に響くメッセージを発信しました。
情報発信とサポート体制の面でも、成果を上げています。社員が「ブランド」の理念を共有するための「ブランドブック」を作成。一般消費者向けのウェブサイト「uzura.com」を開設し、ウズラ卵の栄養価の高さを訴求することで需要喚起を図りました。また、B2Bパートナーとの連携を強化するため、コンシェルジュ宣言を策定し、営業担当者が顧客に寄り添うサポート体制を構築しました。
これらの「ブランド戦略」の結果、ウェブサイトの閲覧数は714%増加し、B2Bパートナーとの新規共同開発案件が13件に達しました。さらに、ウズラ卵の単価は約30%上昇し、社内の意識改革にもつながりました。
この事例は、「ブランド戦略」が、企業の理念を明確にし、それを様々な形で発信することで、社会課題を解決し、事業の成長と業界全体の活性化を同時に実現できることを証明する好例です。
スピーカー櫻山 貴文 氏
株式会社サンコー
1級資格保持者
スピーカー三浦 路夫 氏
三浦事ム所
ミドルトレーナー
