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ブランドマネージャー
【第13回】ブランド戦略論をひも解く / 営業とブランド戦略
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ブランド戦略
従来の営業活動は、個人のスキルに依存しやすく、優秀な人材の確保が難しいという課題を抱えていました。また、近年のデジタル化により、顧客が営業担当者との接触を減らす傾向も見られます。このような状況下で、営業活動は単に売上を追求するだけでなく、「ブランド価値」を高める役割も担うことが求められています。
動画では、ブランド側と営業側の間に生じる対立についても触れられています。ブランド側が長期的な「ブランド育成」を重視する一方、営業側が短期的な売上を追求するため、両者の間にジレンマが生じることがあります。
この対立を乗り越え、「ブランド価値」を向上させた事例として、2つの興味深い話が紹介されています。一つは、ソニー創業者の盛田昭夫氏が、まだ無名だった自社製品を売り込む際、短期的な売上を犠牲にしてでも「ソニー」という自社「ブランド」の「独自性」と「価値」を優先した事例です。もう一つは、キリンビール高知支店の田村純氏が、地域の顧客の声に耳を傾け、「高知が一番」というキャッチフレーズで地域愛を育んだ事例です。さらに、顧客の声を受けて本社に掛け合い、ビールの味を元に戻すことに成功したことで、営業がローカルな視点から「ブランド」の「信頼性」を高めることに貢献しました。
これらの事例は、営業が単なる販売員ではなく、顧客との接点を通じて「ブランド」の「価値」を伝え、時には「ブランド」そのものを改善するための重要なフィードバックを提供できる存在であることを証明しています。そして、経営層や営業のトップが、「ブランド価値」向上のための営業活動を理解し、実践していくことが重要であると結論付けています。
