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いちご狩り
日本の農園支援ビジネスモデル「いちごの庭プロジェクト」
いちご狩り
地域活性化
ブランド戦略
株式会社シュンビンが手掛けた「いちごの庭プロジェクト」は、観光いちご農園「おさぜん農園」の「ブランド」を再構築し、新たな事業の柱を築いた画期的な事例です。
このプロジェクトは、いちご狩りが特別な体験でありながら、なかなか機会がないという課題に着目。買い物中や公園、国際フォーラムといった意外な場所で「非日常いちご摘み体験」を提供するというコンセプトで、「いちごの庭プロジェクト」を立ち上げました。
提携農園である京都の「おさぜん農園」は、100年続く歴史を持ち、いちごの味に徹底的にこだわる農園でしたが、これまでの経営は統一感に欠けるという悩みを抱えていました。そこでシュンビンは、おさぜん農園の「コーポレートブランディング」に着手。「なぜいちごなのか」という問いに対し、「食べた時の笑顔が違うから」という答えを見出し、「特別な笑顔を提供する、いちご農家」という「ブランド」アイデンティティと、「いちごのあらゆる可能性を追求しよう」という「ブランド」プロミスを策定。ロゴマークも、いちごの果実と広がる会話をコンセプトにリニューアルしました。
コロナ禍で売上が激減したことを受け、「来てもらう事業」から「こちらから行く事業」へと転換した「いちごの庭プロジェクト」は、「意外性のある体験を求める方に、美しい『いちごの庭』を」というコンセプトのもと展開されました。ターゲットを「美意識が高く、成果を求めるホテルの企画マネージャー」に設定し、「いちご体験をデザインする」という新しい事業として推進。ロゴマークも、いちごと緑の葉が広がる空間をチェック柄で表現し、農園の素朴なフェンスをモチーフにしながら、その先に特別な空間が広がっていることを示しています。
プロジェクトの展開では、開催先のニーズに合わせてビジネスモデルや空間建築デザインを提案。日本一高いビルであるあべのハルカスでの開催は、メディアにも取り上げられ、予約で満席となる大成功を収めました。この新しい事業は既存事業との相乗効果も生み出し、売上はコロナ前の2倍以上に回復・増加しました。
「いちごの庭プロジェクト」は現在も拡大を続けており、今後は各家庭の庭への展開や協力農家を巻き込んだ地域拡大も検討されています。おさぜん農園の使命は、いちごを通じて農業の魅力を社会全体に示し、農業を志す人を増やすこと。このプロジェクトは、いちご、ひいては農業の魅力を多くの人々に体験してもらう機会を広げ、「地域活性化」と「農業の未来」に貢献する「ブランド」としての可能性を秘めています。
スピーカー久保 貴裕 氏
シュンビン株式会社
