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白シャツ
名古屋商工会議所が取り組むプロジェクト 「名古屋匠土産」にも認定! 生地問屋が取り組む新規事業ブランディング
白シャツ
知多木綿
中小企業支援
株式会社サンコーの櫻井氏によるこのプレゼンテーションは、「ブランディング」がいかに中小企業を救い、新たな「事業成長」を促進するかを示す具体的な事例を紹介しています。彼のミッション「ブランディングは中小企業を救う」の通り、衰退産業に光を当てる革新的な取り組みが語られました。
今回の事例は、創業65年以上の生地問屋である有限会社竹内博商店が、400年の歴史を持つ知多木綿の可能性を引き出し、新規事業としてこだわりの白シャツを「ブランド」化するプロジェクトです。綿ソムリエである3代目の竹内亮氏の「織物文化を未来へつなげたい」という強い思いが、この「ブランディング」支援のきっかけとなりました。
「ブランド」構築のプロセスでは、まず「何のためにブランディングをするのか」という目的を明確にし、知多木綿で作る白シャツを対象としました。知多木綿の400年を超える歴史、匠の技術、そして綿ソムリエの目利きが「強み」として整理されました。ターゲット層は「日本の歴史と伝統に特別な感を抱くミドルな男子」と設定され、このペルソナから「大切な時を演出する、綿と技が創る大人の白シャツ」という「ブランド」アイデンティティが生まれました。
ネーミングは、竹内氏の要望に基づき「綿」と「匠」を組み合わせた「WATAKUMI(ワタクミ)」に決定。ロゴは日の丸の中に綿の木をイメージしたデザインで、日本の伝統と綿の力を表現しています。これらのデザインは、パッケージ、ウェブサイト、カタログなど、あらゆる「顧客接点」で一貫して展開され、「ブランドの世界観」を構築しました。
「ブランディング」の成果として、当初男性向けに企画されたにもかかわらず、百貨店での展示販売では女性からの需要も高く、新たな市場の可能性が示されました。さらに、コロナ禍での地域貢献活動(マスク配布やハンカチ贈呈)を通じて「ブランド認知度」を高め、2021年には「WATAKUMI白シャツ」が「名古屋匠土産」に認定されるなど、具体的な「事業成果」へと繋がっています。この事例は、「ブランド」が単なる製品やサービスの差別化に留まらず、「企業価値」を高め、社会貢献にも繋がる強力なツールであることを示しています。
スピーカー櫻井 貴文 氏
=第4回ブランディング事例共有会発表者=
株式会社サンコー
代表取締役
