ブランド・マネージャー認定協会 パンフレット
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4HISTORYこれまで数多くのブランド・マネージャーを輩出してきた協会の設立には、どのような背景と試行錯誤があったのでしょうか。協会誕生までの歩みを振り返ります。ブランド・マネージャー認定協会が設立されたのは2008年9月。きっかけには、協会の代表理事を務める岩本俊幸氏の「自社で実現可能なカリキュラムを作り、それによって一貫性のあるブランドが構築できることを社会に広めたい」という切実な想いがありました。当時、経営する広告制作会社でプライバシーマークのロゴデザイン開発など初期のブランド構築に携わっていた岩本氏は、自身の経験から、消費者から選ばれる会社になるためのブランドの重要性を強く実感していました。そこでブランディングについて知見を深めるために、関連書籍を読み、数々のセミナーに参加。中でも、大手新聞社が主催していたブランド・マネージャー養成講座を受講したことは大きな契機となりました。当時ブランディングといえば、対象は大手企業に限られていた時代。セミナーの内容には感嘆しつつも、「中小企業には応用できないのでは?」と疑問を抱き、次第に「大手、中小にかかわらず、どんな規模の企業でも再現できる型」づくりを自ら模索するようになりました。そのような型の構築には、それを学ぶためのカリキュラムが不可欠だと考え、カリキュラム開発と、それを広めるための枠組みとなる組織づくりを決意。そのためにはブランディングにおける専門家の協力が必要だと考えた岩本氏は、企画書を手に、現在協会特別顧問を務める中央大学の田中洋名誉教授をはじめ、数々の専門家や実務家のもとを訪れました。協力者から様々な助言を得た末に、まずは母体となるブランド・マネージャー認定協会を創設。雛型となるカリキュラムも完成させ、理想を実現するための礎(いしずえ)を築きあげました。そして設立から2年後の2010年9月には一般財団法人化を実現し、本格的にその道のりを歩むこととなりました。こうして日本で唯一のブランド・マネージャー養成機関として船出した協会は、その後も独自のブランド構築の型となる「8つのステップ」を確立するなど、様々なカリキュラムの改良に着手。優秀なブランド・マネージャー輩出の一助となるべく、現在も弛まず前進を続けています。「再現性のある型」を求めて ブランド・マネージャー認定協会が生まれるまで

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