ブランド・マネージャー認定協会 パンフレット
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● シュンビン株式会社 久保 貴裕● 株式会社doushi 清水 章充28 一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会 2級資格者一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会 トレーナー2022年度 農商工連携審査員特別賞2022年度 奨励賞弁理士事務所が取り組んだ、法人化にともなうコーポレート・ブランディング「いちごの庭プロジェクト」は、京都府八幡市にあるいちごの観光農園「おさぜん農園」が展開する新事業です。コロナによる外出自粛の影響で売り上げが5分の1に激減したことをきっかけにブランディングに取り組み、既存の「来てもらう事業」に対して「こちらから行く事業」が誕生。「意外性のある体験を求める方に、美しい『いちごの庭』を」をコンセプトに、外出先で非日常のいちご摘み体験ができます。おさぜん農園がずっと掲げている使命は、いちごを通じて農業の魅力を社会全体に示していくこと。そして、「自分もやってみたい」という人を増やすこと。このプロジェクトを通して、いちごと農業の魅力をたくさんの方に体感していただけるように、終わりなく続くブランディングは、所員全員でワークを実施。所員一人ひとりに「どのような法人になりたいか」と思いを確認することからスタートし、ブランド構築ステップに沿ってブランディングを進めていきました。まずは環境分析を行い、所員一人ひとりが経営者の視点を獲得。ペルソナづくりでは、未来の顧客を具体化することで未来に向けた思考が生まれ、そうした顧客に対する自社の価値も発見できました。ブランド・アイデンティティは「ビジネスの先々の展開まで見据え、商標からその可能性を広げる弁理士法人」に決定。社名は、クライアント企業が10年、100年と発展していくための商標登録の方法を提案していくというスタイルと、クライアント企業と10年、100年にわたっチェック柄を京都から日本全国、さらには世界に広げていきます。てパートナー企業であり続けるために行動するという行動指針を表現した「弁理士法人ととせ・ももとせ」と決まりました。こうしたブランディングによって、所員一人ひとりに自分たちが主体的に事業に関わっているという意識が芽生え、「個人創業者だけの事業という意識からの脱却」「想いの再認識と目標の共有」「組織に一体感が芽生えた」などの成果を得ることができました。日本の農家支援ビジネスモデル「いちごの庭プロジェクト」

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