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一般財団法人 ブランド・マネージャー認定協会 > スペシャルインタビュー >平野 友朗氏 Vol.2

次段階を踏まえたパーソナル・ブランド戦略の重要性 – 後編

平野 友朗氏 有限会社アイ・コミュニケーション 代表取締役

聞き手:一般財団法人 ブランド・マネージャー認定協会 代表理事 岩本俊幸

【平野氏のプロフィール】

1974年生まれ。北海道札幌市出身。

筑波大学人間学類(認知心理学専攻)を卒業後、広告代理店勤務を経て独立。

有限会社アイ・コミュニケーション代表取締役。

日本で唯一のメルマガコンサルタント、ビジネスメール教育の第一人者としても知られる。

メールマガジン黎明期より、その可能性にいち早く気づきノウハウを体系化する。

商品化されたビデオ「メルマガのノウハウ」は単価1万2000円にも関わらず、

半年間で800本を突破。最終的にシリーズ3000本以上を売り上げる。

数々のオピニオンリーダーのメルマガを影響力あるメディアに育てあげた実績を持つ。

その後、有限会社アイ・コミュニケーション設立。

起業からわずか7年で顧客は5000社を超える。

「流れのない販売方法は売れない。売るのは仕組み!」 というポリシーの元、

粗利額の高いビジネス展開をしているクライアントに最もその手腕を発揮する。

ビジネスモデルの見直し、メールマーケティングによる集客から販売戦略、

メディア戦略などそのアドバイスは多岐にわたる。

業種から瞬時に「ビジネスの流れ」と「数字」が読めるため、

経営者や起業家から「短時間で的確なアドバイスがもらえる」と好評。

メルマガのサポートをする中で「メルマガだけでは成功できない、

成功するためには、サイトの見直し、ビジネスモデルの見直し、

ブランド構築が重要」と考え、2007年の7月からビジネスでの成功を

トータルでサポートするための、「ビジネス実践塾」を開始。

“年商1億、粗利3000万円のビジネスモデル構築”に必要なノウハウや

経営情報を会員に提供している。

「経営者のブランド構築は、メディア戦略の一つ」と位置づけ、

大手出版社と共同で “出版プロジェクト”を実施しており、

ベストセラー作家を誕生させている。

著書は「仕事とお金を引き寄せる人脈構築術」(ぱる出版)、

「これですっきり!ビジネスメールのトラブル解消」(日本経済新聞出版社)など14冊。

一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会 ベーシックコース受講者


パーソナル・ブランディング戦略を立てるコツ

聞き手

ところで平野さんは、ご自身でパーソナル・ブランディングを構築されてきて、このノウハウを他の方に伝える場合、再現性が必要だと思いますが、その時はどのように伝えられるんですか?


平野

まず最低限、その人がブランディングするに値する状態にあるかどうか、それだけの情報を持っていることが絶対条件ということを前置きしておきます。その上で再現性に関して言えば、まずは情報をたくさん持っていることを伝えるのがブランディングの基礎だと考えていますので、「どこの分野のブランディングをしたいのかを考えてください。そこで1番になるためにはどういう条件がありますか?」ということをお聞きます。そして、その方の持っている情報が一番になるに値する質と量であるかを確認します。ここで、価値が見いだせればブランディングの道は開けたも同然です。まずはインターネットを使って、競合もしくは類似している人を探して、見つけ出したら、その人以上に情報を出す。質、量、そして頻度で勝るようにします。そうすると、ネットで検索した人は、その両者を見た時に、情報がたくさん出ている人を本家と思う可能性がある。そういうところからスタートします。


聞き手

情報がすべてですか。


平野

はい、情報の量と質の両方です。そして、それに継続性つまり頻度が伴うとブランディングされやすい。だから、まずはその分野を知ってくれている人の中で1番になることが大事だと思います。まずは、同業者のなかで1番になるというイメージですね。あとは、検索した人が「この人が1番だ」と思うというのが大事です。同業者にくらべて、一般の方は先入観がなく業界の相関図も知らないので、目の前に出ている情報が判断材料の全てです。ですから、やはり情報の露出は必要ですね。ブログでもメルマガでもWEBサイトでもいいですが、情報を出していきましょう。情報を出していると、メディアの方が専門家だと思って取材してくださる可能性が高まる。それが、専門誌への寄稿だったり、取材依頼につながったりするわけです。


聞き手

なるほどね。では、先ほど士業の方の話が出ましたが、例えば税理士さんだとして、税理士というとカテゴリーでは広すぎますよね。どういうところで1つに絞るのでしょう。平野さんならどうアドバイスされますか?


平野

まず税理士業務の中でどう絞れるかということを考えていただいて、例えば節税に強いという絞り方をすると若干狭まっていくではないですか。だけど、節税に強いだけだと、まだライバルはいっぱいいると思うので、節税の中でもこの分野の節税に強いということをどんどん細分化していき、明らかに1番になれるであろうところを見つけていきます。


聞き手

それは例えばノウハウであったり、ターゲットである業種であったりということですね。


平野

そうです。税理士さんの中でも、本屋に強い税理士さんとか、そういう方っていらっしゃいますよね。



聞き手

います。います。


平野

そういう形で1個絞った小さなところで旗を立てて、そこでナンバーワンになると、近接する領域でも1番をとりやすい。私の場合だと、メルマガのコンサルタントでブランディングをして、次は起業家育成でブランディングをして、次はメール教育というように、似た分野や自分のやってきたところからの派生で広げてきたという感じです。1番になれるなら地域でもどこでもいいのですが、まずは細分化することが大事なんです。


聞き手

情報の出し方については?


平野

ブログかメルマガかという感じで、まず書くという作業からです。 まぁ、でも人には得意不得意があるので、ブログ向きの人はブログを、メルマガ向きの人はメルマガがいいのではないでしょうか。でないと続かないですから。すべてのツールを使う必要はありません。


聞き手

その人の書けるところで勝負すると。


平野

そうです。それと、ライバルがあまりいないところで勝負したほうがいいかなと思います。


パーソナル・ブランディングの重要性とメリット

聞き手

では、改めてパーソナル・ブランディングの重要性について伺います。 パーソナル・ブランディングが確立されているメリットをぜひ読者のみなさんにお願いします。


平野

1番は、指名発注で仕事の依頼をうける可能性が高くなるということです。僕の場合、会社員だった頃は、会社のブランドで勝負するといっても、どうしても値段勝負になってしまいました。 ですが、独立して、「平野友朗」というパーソナル・ブランディングがある程度確立されてからは、料金交渉で悩まされることはほとんどありませんでした。これも大きなメリットだと思います。


聞き手

確かに、ブランドのメリットの1つには、価格競争にまきこまれないということがありますからね。やはり、そうですか。


平野

ええ。基本的に料金交渉で値段を下げてくださいと言われることは非常に低いですね。  それからもう1つ。初めて出会った人に、「あっ、知っているよ」と言ってもらえることが多くなってきたので、自己紹介とかで自分の説明を細かくせずとも交渉事を優位に進めやすくなってきているというのはあります。また、別の分野のトップの人を紹介してもらいやすくなった。


聞き手

人脈も広がるわけですね。


平野

そうそう、人脈は確実に広がりました。


聞き手

ただ、平野さんにしろ、私にしろ経営者じゃないですか。パーソナル・ブランディングって、そうした層には響きやすいものだと思いますが、他の職種や会社員の方の場合ってどうなんでしょう。


平野

おそらくどの分野でも、ブランディングができている方というのはいると思います。 例えば職人さんでも、職人仲間の中で「あいつは1番だ」と言われている人とか、あと会社員ならば、広報の中でも「あの広報はいつも目立っているよね」とか、「いい仕事をしているよね」とか、そういうふうに一目置かれる存在というのがあると思います。



聞き手

確かにそうですね。


平野

それが何かのきっかけにもなるんですよ。


聞き手

例えばヘッドハンティングされるとか?


平野

そうですね。キャリアアップにつながります。


聞き手

それは大きなメリットですね。では、そういう経営者以外の人たちが自分をブランディングしていくためには、やはり先ほども伺ったように同じく情報ですか?


平野

そうですね。ある分野で特化したということになるのであれば、その情報を出していくことが重要だと思います。あとは、ある特定の勉強会にずっと参加するとか。勉強会なんかは小さな世界ですが、継続して参加していると、「あの人、いつもいるね」とか「実際に話してみるとすごくレベルの高い仕事をしているね」とか、自然とブランディングができていって一目を置かれたりするわけです。


聞き手

これもやっぱり継続なんだ。


平野

そうですね。積極的に自分を磨いている人たちとの集まりでは、そこでまた優秀な人とつながることができます。優秀な人からプラスの評価をされることは、まさにブランディングです。 さらに、何かしら突出していて、ブランディングされた個人であれば、メディアがそれに則した人を探している時に紹介されたりもするんです。「誰にしようかな・・・」という時に、まず選ばれるというのは、確実にその人のブランディングができていると言えます。


聞き手

そうでしょうね。


平野

ただ、書籍を出版するとか、メディアに露出するというのは、普通の人には大変なことです。だから、まずは知り合いの頭の中で1位をとると考えればいいんです。


聞き手

なるほど、1番に想起される人間になるわけですね。今日は、平野さんの自分ブランド作りの過程から、パーソナル・ブランディングの重要性や、確立の仕方に至るまで、たくさんのお話をお聞かせいただきました。大変勉強になりました。本当にありがとうございました。


※掲載の記事は2014年12月時点の内容です。
掲載内容が変更となっている場合がございますので、ご了承ください。