基調講演
長崎 秀俊 氏
当協会顧問 目白大学 社会学部 教授
長崎 秀俊 氏
社会性と経済性を両立する
ブランド戦略
ブランディングとSDGsの実践を同時に行った、
自身が手掛けた事例を取り上げて解説。
本業で利益を出しながら社会の役に立つブランド戦略とは?
一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会
後援 中小企業庁・外務省・農林水産省
2019年11月16日土
時間13:00-17:30
場所東京国際フォーラム ホールD7
SDGs(持続可能な開発目標)が注目を集め、
営利企業の事業にもますます
社会的意義が問われる時代になりました。
ブランディングに携わる方、これから携わろうという方は、
事業が利益を出しながらも、同時にどのように
社会に貢献できるのか、考える必要があるのではないでしょうか。
基調講演や事例のプレゼンで成功の法則をひも解けば、
これからのブランディングを考える糸口を
持ち帰ることができるでしょう。
こちらのイベントは、おかげさまで好評のうちに終了いたしました。
第8回公開シンポジウムの様子
長崎 秀俊 氏
当協会顧問 目白大学 社会学部 教授
長崎 秀俊 氏
ブランディングとSDGsの実践を同時に行った、
自身が手掛けた事例を取り上げて解説。
本業で利益を出しながら社会の役に立つブランド戦略とは?
★は、表彰とプレゼンテーションを行う事例。それ以外は表彰、受賞理由の発表のみ。
株式会社Re:fa 椅子の張替え・製作事業★
ブランド・マネージャー:
株式会社オレンジフリー 吉田ともこ・蒲原くみ
下町から世界へ羽ばたくSDGsブランディング
大阪は西成にある、椅子の張替え・製作を行う中小企業“リーファ”は、ブランディングによって社会性と経済性を両立させました。本事例では、ビジネスの成長段階とその時点での課題に応じて、5年間で3段階のブランディングを行なっています。
第1段階:強いブランドの構築と新サービス開発で、売上増を達成
第2段階:働き方改革、技能継承の仕組化等で、「ブランドを体現する人・ブランド価値の中核を成す技術力」を強化
第3段階:SDGsの達成を経営戦略に取り込んでブランド価値を再定義、世界観として表現
主にこれらの点が高く評価されました。
株式会社リクルートライフスタイル Airレジ★
ブランド・マネージャー:
株式会社リクルートライフスタイル 野村恭子
Airレジのブランディングとそのビジネス貢献の証明
リクルートの業務支援領域での新規事業「Airレジ」は、0円でカンタンに使えるPOSレジアプリ。いま一番選ばれているPOSレジアプリです。ブランディングへの投資に懐疑的だった社内をねばり強く説得し、ビジョン、ミッション、バリューを構築してエクスターナル/インターナル両面のブランディングを着実に行い、アカウント数増加というKPIの達成に貢献しました。さらにブランド認知率やブランドイメージを定量的に測定し、アカウント数増加と相関性があることを実証した試みは高く評価されました。
株式会社鈴ノ屋 きなこ棒★
ブランド・マネージャー:
株式会社ビスポーク 長田敏希
駄菓子文化を守る次世代の駄菓子屋 “鈴ノ屋 きなこ棒”
自社の理念やルーツ、顧客のインサイトを深く掘り下げて魅力的なブランドを構築し、ロゴやパッケージのデザインにまで落とし込んだ、リブランディングの好事例。ブランド構築段階から流通事業者と連携し、コストを調整して無添加の駄菓子を実現しました。某大手スーパーでは3ヶ月で数十万袋の販売を記録するなど、業績上の成果も上げています。
株式会社タイシコーポレーション イベリコ屋★
ブランド・マネージャー:
株式会社サンアスト 佐治邦彦
イベリコ豚専門店をブランド力強化でV字回復
ブームの終焉と経営の多角化により、業績が低迷していたイベリコ豚専門店を立て直したリブランディング。食文化の背景を活かし、環境問題の解決も視野に入れてミッションを確立し、イベリコ豚の価値をどのように表現し広めるか、徹底的に取り組んだ点が評価されました。
宮崎県新富町 新富ライチ
ブランド・マネージャー:
一般財団法人こゆ地域づくり推進機構 齋藤潤一
1粒1,000円!国産ライチで持続可能なまちづくりに貢献
国内に流通する国産ライチは1%という希少さですが、7年間ほぼ利益ゼロという状況でした。地元農家が作るライチを、“稼いで、町に再投資する地域商社”がブランディングで町を代表する特産品に押し上げました。
瀬戸焼ブランド m.m.d・セトヤキHEX
ブランド・マネージャー:
株式会社コムデザインラボ 髙木純
予約2ヶ月待ち、年間20,000枚以上を生産するブライダルギフト
食器という機能的価値を求めるなら、今では100円以下でどこでも購入できます。そんな現代において、焼き物のセレクトショップmake my dayが中心となり、“繋がる器”として瀬戸焼をリブランディング。瀬戸の複数の窯元や関係企業と提携し、一企業に留まらず地方への貢献につながりました。
長野県小谷村の宿 リゾートインヤマイチ
ブランド・マネージャー:
株式会社コムデザインラボ 髙木純
家族経営の小さな宿 “体験型宿泊”で村全体を活性化
宿のオーナーが農業も営んでいることを活かし、農業体験を『非日常』とした『体験型宿泊』を商品化。ホームページはリブランディング後、一年間で10万以上のPVを獲得。休眠客の再訪も実現させた。
株式会社みかも(ガソリン販売業)
ブランド・マネージャー:
株式会社ファーストデコ 扇野 睦巳
地方の衰退産業が挑戦した、社会課題解決型ブランディング
ガソリンスタンドと下駄の製造販売、カフェといった一見バラバラな事業を、社会課題解決を意識した経営理念に再構築することで統合した事例です。また、SDGsのターゲットを戦略に取り込み実践した点も評価されました。
株式会社MJカンパニー(治療機器販売業)
ブランド・マネージャー:
株式会社ファーストデコ 扇野 睦巳
筋膜リリース専用機「メディセル」の大逆転のブランディング
ほとんどの顧客が痩身業界であった状況の中、ターゲットを治療業界に選び直してブランドを再構築。スポーツトレーナーや美容業界、学会にも影響が広がり、社会課題解決につながった点が評価されました。
貸切宿 茶心(民泊)
ブランド・マネージャー:
一般財団法人こゆ地域づくり推進機構 齋藤潤一
古民家を訪日エグゼクティブ層向け民泊として再生
宮崎県児湯郡新富町にある古民家の空き家を民泊として再生。宮崎県が実は国内有数のお茶の産地であることに着目し、「お茶×瞑想」で高付加価値のマインドフルネス体験を提供しています。
ママフェスまつもと
ブランド・マネージャー:
ママフェスまつもと実行委員会 代表 今関尚子(株式会社ウェブエイト)
資金ゼロ、実績ゼロ、専属スタッフゼロで1万4千人を動員
活動実績ゼロの市民団体が “街と人とメディアが1つになって、ママが子どもと楽しめる”イベントを実行。イベントの“ブランディング”が、多くの関係者をまとめるより所、原点として機能しました。補助金・助成金ゼロで、1,200万円以上の経済効果をまちにもたらしました。
株式会社水島紙店「手提屋」
ブランド・マネージャー:
株式会社ウェブエイト 小林聖也
紙とデザインのプロと対面で作る、オリジナル手提袋
デジタル化が進展し低迷する紙業界において、世界規模の流れである脱プラスチックの傾向を捉え、長野県の中小企業が“ビニール袋→紙袋”を推進する新事業を開発。
研究や実務の最前線で活躍する当協会が誇るスペシャリストたちが、
ご来場者からの質問も受けながら繰り広げるトークセッション。
今年新たに顧問に就任した長崎教授(目白大学社会学部)を始めとした錚々たる面々が集います。
パネリスト
当協会顧問
長崎 秀俊
目白大学 社会学部教授
元・インターブランドジャパン ストラテジーディレクター
当協会評議員
小池 玲子
クリエイティブハウスR-3代表
当協会評議員
榛沢 明浩
元・株式会社日本ブランド戦略研究所 代表
当協会代表理事
岩本 俊幸
株式会社イズアソシエイツ 代表取締役
当協会理事
水野 与志朗
ビーエムウィン・ブランディングオフィス代表取締役社長
当協会アドバイザー
高田 敦史
A.T. Marketing Solution 代表
元・トヨタ自動車 レクサスブランドマネジメント部長
当協会アドバイザー
山崎 浩人
株式会社サイバー・コミュニケーションズ データ・ソリューション・ディビジョン ブランドコンサルタント
大賞受賞/当協会トレーナー
吉田 ともこ
株式会社オレンジフリー 代表取締役
準大賞受賞
野村 恭子
株式会社リクルートライフスタイル
精密機器メーカー 管理職 Y様
Q.参加しようと決めた理由は何ですか?
A.ブランディングの実際の事例を学ぶことで、8つのステップの型がどう活かされるのか実務を知りたかったので。
Q.参加してみて、良かった点はどんなところですか?
A.事例、実際が良くわかり、理解が深まった。理論と実際がきちんとつながった。
Web制作 ディレクター M様
Q.参加しようと決めた理由は何ですか?
A.クライアントの米作りをされている農家さんの販促のヒントになりそうな事例を聞きたく。
Q.参加してみて、良かった点はどんなところですか?
A.成功事例から、「なぜ成功したのか」だけでなく苦労されたお話も聞けたこと。その苦労をどのように克服したのかが重要だと気付きました。
商社 ブランディング・マーケティング担当 M様
Q.参加しようと決めた理由は何ですか?
A.マーケティング、ブランディングを担当しており、まだまだ未熟なため勉強のため参加させていただきました。
Q.参加してみて、良かった点はどんなところですか?
A.現在のブランディングの流れがわかった点。「商品」でブランディングする時代が終わり、「人」でブランディング又は「地域」でブランディングして、同質化を防ぎ、唯一無二のブランドを創る、等。
印刷業 I様
Q.参加しようと決めた理由は何ですか?
A.今年で3回目になりますが、毎回新たで心にせまる学び、気づきがあるので参加させていただきました。
Q.参加してみて、良かった点はどんなところですか?
A.大賞、準大賞ともに、非常に心にせまるものがあり、たいへん勉強になりました。また新しい気づきがありました。
A様
Q.参加しようと決めた理由は何ですか?
A.ブランディングの事に関して知識もなかったので不安でしたがものすごいわかりやすくて助かりました。
Q.参加してみて、良かった点はどんなところですか?
A.自分の仕事におきかえていきたいと思いました。
URL : https://www.brand-mgr.org /
E-mail : info@brand-mgr.org